ハイテン製品
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超ハイテン等、加工の難しい素材にいち早く対応
自動車の安全性と省燃費を両立するために欠かせないのが、ハイテンや超ハイテン部品です。平岡ボデーは難度の高いこれらの素材にいち早く取組み、独自のプレス加工技術を蓄積。高品質の製品づくりを実現しています。
ダッシュサイド パネル
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自動車のフロント・ドアの前側に位置する部品です。運転者を守るため安全性に大きく影響する部品であり、大きな強度が求められます。そこで、引張り強さが1GPaの超ハイテンと呼ばれる高張力鋼板を使用しています。超ハイテンは板厚を薄くして部品を軽量化することができるため、現在の自動車業界で大きな注目を浴びている反面、その強度のために成形が非常に難しい素材です。通常のプレス方法では、割れが発生したり、スプリングバックという現象が発生して精度を保つのが難しいため、開発にあたっては、成形シミュレーションソフトで出た結果を試作型に反映させて実物とシミュレーション結果を照らし合わせ、リードタイムを削減しながら高精度な製品を実現しています。
フロントピラーロワー レインフォース
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上記の「ダッシュサイド パネル」と組み合わせる補強部品です。この製品も上記部品同様に超ハイテン材を使用していますが、通常の超ハイテン材が軽量化のために板厚1.00mm程度であるのに対して、この部品は補強が目的のためt2.00mmと厚い材質を使用しています。このように高強度で板厚が厚い材料を加工するためには、通常のハイテン対応技術だけでなく、厚板ハイテン材が持つ素材特性を理解した上での製品開発、金型技術が必要になります。